みんなで木を使って
森を良くする
森の整備の為に伐採した木材を職人がものづくりで使うことで、木を切る理由が生まれてさらに森の整備を促進できるような、森の整備と職人のものづくりが循環を生み出すことを目標とした取り組みです。
瀬戸の多様性の森
オオサンショウウオの生息地であり、
愛・地球博の会場にもなった豊かな森ですが…
瀬戸市は遥か昔、湖だったことで上質な粘度が取れたことから「せともの」として陶芸が盛んな地域となりました。
それは粘度だけではなく陶芸で使う窯の燃料の木であるシイ、カシ、コナラなど「どんぐりの木」も多く生えており、
どんぐりの木の炭は陶器をコーティングする釉薬の材料として使われ、
陶芸のためにどんぐりの木を切ることが生態系の一部となって豊かな森となっていきました。
しかし現在では薪の代わりにガスや電気になり、釉薬は化学調合が使われるようになり、
どんぐりの木を切ることは少なくなりました。
するとどんぐりの木はどんどん増えていき、過密になって鬱蒼とした森に変わっていきます
鬱蒼とした森は地面光が届かず花や草が育ちません
すると木の下で生きる小型動物や昆虫も生きていけず生態系が崩れてしまいます
生態系を保つためには
どんぐりの木を適度に切って森を明るくすることが大切
森間伐の会と共に
瀬戸市で森に詳しくなれる「森ツアー」や
瀬戸の森の木を庭に届ける「山採りの庭」を
手掛けるフォレストニアが運営する
森の整備のボランティア団体「森間伐の会」のご協力の元、一緒に森の整備をしています
木を切って
森の整備
鬱蒼とした森の木を間引いたり
道路や墓地にかかってしまった木を伐採したり
森の保全に繋がる木を見極めて
森の整備をしています
木を使ってものづくり
断続的に木を使うことで循環がうまれます
瀬戸にゆかりのある方から木を使う取り組みが広がっています
ハルン染織物
間伐材の木屑から染料を作って、糸を染めたり織物を製作したり布を染めてハンカチ、手ぬぐいを製作しています。
木からできた自然な色合いと天然の材料ゆえの色の揺らぎが優しい質感に仕上がっています
取り組み紹介
瀬戸の木から生まれたものたちです